【2023年F1スプリントを解説】新たなイベントとして導入されたレースフォーマット

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F1の新しいレースフォーマットとして採用された、スプリントレースを解説。通常の決勝レースとの違いや、観戦が楽しくなるポイントを簡単に紹介します。基本的なルールや見どころをおさえて、スプリント開催があるレースウィークを満喫しましょう。

F1のスプリントレースとは

F1のスプリントレースとは、2021年に初導入された決勝レースの3分の1を走る短距離レース。金土日と週末3日間を通して、レースウィークをより盛り上げるために始まったイベントです。2023年は全23戦中6戦で、スプリント/スプリントシュートアウトが開催されます。

決勝レースとは独立したレースイベント

導入当初はスプリントレースの結果が、そのまま決勝レースのスターティンググリッドになるレギュレーションでした。しかし、順位を失ってまで積極的なドライビングをするメリットが無く、独立したレースとしてフォーマットが改善されました。

スプリント開催時のフリー走行は1回だけ

フリー走行はレースに向けて最適なセッティングを見つけるために、走行データを収集する重要なセッションです。スプリント開催があるレースウィークでは、通常3回あるフリー走行が金曜日に行われる1回のみ。そのため、本番に向けての最適なセッティングを見つけることが難しく、チームの調整力が問われます。

F1のスプリントに関するフォーマットやルールを確認

F1のスプリントに関するフォーマットやルールは、2021年の導入当初と現在では異なる点もあります。最新のルールを確認して、スプリント/スプリントシュートアウトを楽しみましょう。

スプリント開催があるレースウィークのフォーマット

スプリント開催があるレースウィークは、フリー走行が3回から1回に減り、代わりにスプリント/スプリントシュートアウトが組み込まれたフォーマットで開催されます。簡単に言えば、練習走行の代わりにレースを行い見どころを増やして、金曜日からF1を盛り上げよう!という施策です。

通常のレース開催時スプリントがあるレース開催時
金曜日フリー走行1/フリー走行2フリー走行1/予選
土曜日フリー走行3/予選スプリント予選/スプリント決勝
日曜日決勝レース決勝レース

スプリントでポイントを獲得できる順位

スプリントレースのポイントは、決勝レースの3分の1程度で8位までに付与されます。決勝レースに比べたら、ドライバーズ・コンストラクターズランキングへの影響は少ないポイント数です。

  • スプリント決勝レースの順位ポイント
順位1位2位3位4位5位6位7位8位
ポイント87654321
  • 決勝レースの順位ポイント
順位1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
ポイント251815121086421

スプリント開催があるレースウィークのタイヤセット数

スプリント開催があるレースウィークは、タイヤセット数が12セットです。内訳はレギュレーションで定められた専用タイヤも含めて、ソフトタイヤ6セット・ミディアムタイヤ4セット・ハードタイヤ2セットと指定があります。

ソフトタイヤミディアムタイヤハードタイヤ
1セット/予選Q3用1セット/決勝用1セット/決勝用
5セット3セット1セット

F1スプリントシュートアウト(予選)のルール解説

ここを知っていれば、F1スプリントシュートアウトが面白い、というルールを簡単に解説します。決勝レースの予選と異なる点を把握して、スプリント予選を観戦しましょう。

通常の予選同様に3回のセッションがある

スプリントシュートアウト(予選)は、通常の予選と同じく1周のタイムを競うセッションが3回あります。しかし、各セッションの制限時間が短く、1回のタイムアタックがより重要なフォーマットです。

Q1・Q2・Q3でタイヤの指定がある

スプリントシュートアウトは、Q1ミディアムタイヤ・Q2ミディアムタイヤ・Q3ソフトタイヤというタイヤ指定があります。これにより、マシンとタイヤの相性で、通常の予算とは異なるスターティンググリッドになることも。

F1スプリント決勝のルール解説

F1スプリント決勝レースの前に、把握しておきたいルールを簡単に解説します。ルールを覚えて、レースウィークをスプリントから決勝レースまで満喫しましょう。

スプリント決勝は走行距離100㎞を競う

スプリントの決勝は、通常の決勝レースの3分の1にあたる100kmを競い合うレース。決勝レースの前日に行われるため、前哨戦として楽しめるイベントです。スプリントの結果から、決勝レースの展望を予想するのも楽しみの一つですね。

タイヤ交換はなくてもOK

通常の決勝レースは、異なるタイヤコンパウンドの使用・タイヤ交換は1回以上がレギュレーションで定められています。しかし、スプリント決勝では使用タイヤは自由、タイヤ交換もなくてOKです。レース距離が短く1セットのタイヤで走り切ることが理想なので、タイヤ選択を失敗すると苦しいレース展開になります。

ペナルティは決勝レースに適用される

スプリント予選のペナルティはスプリント決勝に適用、スプリント決勝のペナルティは決勝レースに適用されるレギュレーションです。決勝レースの方が獲得できるポイントが多いため、スプリントではクリーンなドライビングがより重要です。

まとめ

F1のスプリントはレース開催時の見どころが増え、レースウィークをより充実させるイベントです。予選・決勝レース、スプリント・シュートアウトと盛りだくさんな週末3日間を楽しみましょう。

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