2023年は、史上最多23戦のレースが開催されたF1レース。過酷なスケジュールを戦い抜いて決まった、ドライバーズ・コンストラクターズランキングのまとめを紹介します。最終結果だけでなく、中盤からの順位推移も見ていきましょう。
2023年F1ドライバーズランキング
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 575 |
2 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 285 |
3 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 234 |
4 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 206 |
5 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 206 |
6 | ランド・ノリス | マクラーレン | 205 |
7 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 200 |
8 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 175 |
9 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 97 |
10 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 74 |
11 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 62 |
12 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 58 |
13 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 27 |
14 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 17 |
15 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 10 |
16 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 9 |
17 | ダニエル・リカルド | アルファタウリ | 6 |
18 | 周冠宇 | アルファロメオ | 6 |
19 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 3 |
20 | リアム・ローソン | アルファタウリ | 2 |
21 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 1 |
22 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ | 0 |
レッドブルが22戦中21勝勝率95.4%というF1史上最高勝率を記録
2023年シーズンは、レッドブルのフェルスタッペンが圧倒的なポイント差でチャンピオンに輝いた。同僚のペレスは終盤まで苦しみながらも、最終的には2位を確保。
3位から8位までのドライバーズランキング争いは最終戦まで混戦
3位ハミルトンから8位ラッセルまでが、最終アブダビGPまで結果がわからない混戦に。特に、4位アロンソと5位ルクレールは同ポイントで並び、表彰台の回数で順位が決定する接戦となった。
2023年はマシン性能差がはっきり分かれたシーズン
今年はマシン性能差がはっきりしており、Sランクのレッドブル、Aランクのフェラーリ・メルセデス・マクラーレン・アストンマーティン、Bランクのアルピーヌ・ウィリアムズ・アルファタウリ・アルファロメオ・ハースといったように、3つのカテゴリーに分類できるような争いとなった。
ベルギーGP終了時点のドライバーズランキングと比較
順位 | ドライバー | チーム | ベルギーGP終了時のポイント | 最終ポイント | 順位変動 |
1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 314 | 575 | 0 |
2 | セルジオ・ペレス | レッドブル | 189 | 285 | 0 |
3 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 148 | 234 | ↓1 |
4 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 149 | 206 | ↑1 |
5 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 99 | 206 | 0 |
6 | ランド・ノリス | マクラーレン | 69 | 205 | ↑2 |
7 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 92 | 200 | 0 |
8 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 99 | 175 | ↓2 |
9 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 34 | 97 | ↑2 |
10 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 47 | 74 | ↓1 |
11 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 22 | 62 | ↑1 |
12 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 35 | 58 | ↓2 |
13 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 11 | 27 | 0 |
14 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 3 | 17 | ↑3 |
15 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 5 | 10 | 0 |
16 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ハース | 9 | 9 | ↓2 |
17 | ダニエル・リカルド | アルファタウリ | 0 | 6 | ↑2 |
18 | 周冠宇 | アルファロメオ | 4 | 6 | ↓2 |
19 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 2 | 3 | ↓1 |
20 | リアム・ローソン | アルファタウリ | 0 | 2 | 0 |
21 | ローガン・サージェント | ウィリアムズ | 0 | 1 | 0 |
22 | ニック・デ・フリース | アルファタウリ | 0 | 0 | 0 |
前半戦からスタートダッシュを決めたレッドブル
サマーブレイクに突入するベルギーGP終了時点でも、前半から圧倒的な力を見せつけたレッドブルがワンツー。23戦中(内1戦は中止)フェルスタッペンが19勝、ペレスが2勝と支配的な活躍が続き、レッドブル以外ではフェラーリのサインツが1勝を上げるのみとなった。
2023年シーズンにインパクトを残した新人ピアストリ
前半は下位に沈んでいたマクラーレンの2台だったが、第16戦シンガポールGPに投入したアップデートが功を奏し、ノリス、ピアストリ共に後半戦で順位を2つ上げることができた。特に新人らしからぬ落ち着きのあるレースを幾度も披露したピアストリは脅威であった。
終盤にかけて復調を見せた角田とリカルド
下位争いでは前半戦最下位に甘んじていたアルファタウリだったが、第19戦アメリカGPでのアップデートが成功し、角田は3つ順位を上げ14位で今シーズンを終えた。もう1台のドライバーの入れ替わりが激しかったが、ローソンは2ポイント、リカルドは6ポイントを獲得。
シーズン通してMVP級の活躍をしたアルボン
ウィリアムズのアルボンは、孤軍奮闘の活躍で前半戦11ポイント、後半戦16ポイントの計27ポイントをチームに持ち帰った。ウィリアムズのマシンはサーキットによって向き不向きが大きいイメージだが、そんな中これだけのポイントを獲得したアルボンは称賛に値するドライバーだ。
2023年F1コンストラクターズランキング
順位 | チーム | ポイント |
1 | レッドブル | 860 |
2 | メルセデス | 409 |
3 | フェラーリ | 406 |
4 | マクラーレン | 302 |
5 | アストンマーティン | 280 |
6 | アルピーヌ | 120 |
7 | ウィリアムズ | 28 |
8 | アルファタウリ | 25 |
9 | アルファロメオ | 16 |
10 | ハース | 12 |
レッドブルがドライバーズ・コンストラクターズチャンピオンの完全制覇を達成
2023年のF1は、レッドブルが歴史的な圧勝でドライバーズ・コンストラクターズの完全制覇を成し遂げたシーズンに。圧倒的過ぎるがゆえに、注目は2位以下のコンストラクターズ争いとなった。
メルセデスが最終アブダビGPでコンストラクターズ2位を決める
2014年から2021年までコンストラクターズ8連覇を達成したメルセデスは、復活を期すもレッドブルに大きく離される。ただ、最終戦で2位を掴み取り意地を見せたかたちとなった。来シーズンはレッドブルにどこまで近づけるか非常に楽しみ。
上位争いにたびたび絡む活躍をみせたアストンマーティンは5位
前年は下位に沈んでいたが、今シーズンは前評判がよく5位に躍進したアストンマーティン。資金力を上手くチーム力に落とし込み、ベテランドライバーアロンソの活躍も目覚ましかった。
下位争いでは2022年最下位のウィリアムズが7位に躍進
2022年は最下位だったウィリアムズが、7位と息を吹き返したシーズン。名門の復活はF1というスポーツを盛り上げるもの。ストレートの速さが強みだったが、シーズン中のアップデートによりコーナーでも戦えるマシンになった。
ベルギーGP終了時点のコンストラクターズランキングとの比較
順位 | チーム | ベルギーGP終了時のポイント | 最終ポイント | 順位変動 |
1 | レッドブル | 503 | 860 | 0 |
2 | メルセデス | 247 | 409 | 0 |
3 | フェラーリ | 191 | 406 | ↑1 |
4 | マクラーレン | 103 | 302 | ↑1 |
5 | アストンマーティン | 196 | 280 | ↓2 |
6 | アルピーヌ | 57 | 120 | 0 |
7 | ウィリアムズ | 11 | 28 | 0 |
8 | アルファタウリ | 3 | 25 | ↑2 |
9 | アルファロメオ | 9 | 16 | 0 |
10 | ハース | 11 | 12 | ↓2 |
レッドブルがダブルスコアでコンストラクターズチャンピオン
序盤からレッドブルのシーズンになると確信するような、圧巻のパフォーマンスでコンストラクターズを決めた。レギュレーション変更の少ない2024年も、引き続きレッドブルの覇権は続くのか期待したい。
名門フェラーリがメルセデスを猛追したシーズン
サインツがピーキーな車といったように、2023年のフェラーリマシンは扱いずらい印象でした。それでも名門の意地を見せ、終盤にはメルセデスを脅かすまでにポイントを獲得。レッドブル以外のチームはマシン開発に手こずっている印象で、来シーズンどこまで王者に近づけるか見もの。
後半戦のポイント数が印象的なマクラーレン
前半戦103ポイントに対して、後半は199ポイントとアップデート後の勢いが印象的だったマクラーレン。レッドブルを除いて、シーズン中に最もマシン開発が成功したチームといえるでしょう。ライバル関係にあるドライバー二人の相乗効果も素晴らしく、理想的な上昇を描いたチームでした。
アップデート成功もわずかに7位に届かなかったアルファタウリ
前半戦のベルギーGPまで、わずか3ポイントだったアルファタウリ。しかし、後半のアップデートが功を奏し、角田のシーズン通しての奮闘もあり8位まで順位を上げた。レッドブルとの関係強化を明言しているファエンツァのチームは、来シーズンも注目したい。
まとめ
2023年のF1シーズンは終幕を迎えました。今シーズンは力関係がはっきりした印象でしたが、2024年も同様の展開となるのか、あるいは勢力図がガラッと変わるのか見ものですね。
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